2012年03月19日

2012.3.18 先手中飛車

テーマ1図より(▽5二金右)▲2六歩を研究した。
テーマ1.gif

▲2六歩に対する当初の感想−−
「大体こういうのはうまくいったためしがない」(留井氏)

しかし、プロでテーマ1図より▽4二金▲2六歩と進んだ実戦例がある。私の手元には平成22年5月28日の第51期王位戦挑戦者決定リーグ白組▲戸辺誠六段▽橋本崇載七段戦の棋譜があった。

▲2六歩は銀冠を目指した手だが、対して後手は▽4五歩と位を取るのがまず自然なところだろうか。
即ちテーマ1図より、▽5二金右▲2六歩▽4五歩▲2七銀▽8六歩▲同歩▽同飛(第1図)
▲2七銀と駒が離れた瞬間に動くのは自然な感覚だろう。
第1図.gif

前述の将棋も、後手▽5二金右型と▽4二金型の違いはあれ、同様に進行した。以下▲3八金!▽8九角▲6八金▽8八飛成▲5七銀▽9九竜▲8二歩以下先手優勢となった。が、とめいさんが▽9九竜に替えて▽6八竜と切り飛ばす進行はどうかと指摘。ということで次の手順を組み立てた。

第1図より、▲3八金▽8九角▲6八金▽8八飛成▲5七銀▽6八竜▲8九飛▽5七竜(第2図)
第2図.gif

手順中▽6八竜に▲同銀は▽7八角成で「受けにくい。」とスルーされたが、後に再検討があったので後述する。
前述の将棋では後手陣は▽6一に金がいる形であったため、本譜のような進行をすると▲8一飛成と桂を取った手が金取りになってしまう。陣形が堅いのが本譜の▽5二金右型の主張といえる。

第2図より、@▲8一飛成▽4九銀(第3図)
第3図.gif

第2図でまず▲8一飛成には▽4九銀と絡む手が低段陣(失礼!)の第一感。対して例会では▲6六角▽3八銀成▲同銀(同玉は▽4八金▲2八玉▽6六竜が詰めろ)▽6六竜▲同歩▽4八金(第4図)が示され、そこで▲8九飛!などという手が(冗談半分で)出てきたが、これは▽4六歩▲同歩▽4七歩とやられるぐらいでも先手はあまり駒を渡すと頓死してしまうため、煩わしい。
第4図.gif
これは後の私の感想だが、第4図からは▲3九銀としてどうだろうか?
また、▽4九銀に対して▲3九金と躱す手も再検討で提案された。以下例えば▽5八竜▲3八桂は容易には思えない。或は▽4八金には▲6六角▽3九金(同竜には▲4八金と金の方を取るのが好手)▲5七角▽3八金打▲1七玉▽2九金寄▲1八飛などという進行はどうだろうか?
次に、2図から▲6六角と打つ手。これには▽同竜▲同歩▽5七角(途中図)が示された。こうやるようでは先手楽勝と思ってしまうのだが・・・。以下最初に直感で進めてみたのは、▲8一飛成▽4九銀▲3九金▽4八金▲7一飛▽4二金寄▲3三桂▽同桂▲2一角▽2二玉▲4一飛成▽同金▲同竜▽3九金(第5図)で、これは後手玉の詰みが発見できず先手玉は次に▽3八飛以下詰むため、先手負けとされた。
途中図.gif第5図.gif
手順中▲8一飛成に替えて先に▲7一飛と打ち下ろすのには、後手も▽4二金寄と先に受けるらしい。以下▲8一飛寄成から息長く指す方針はどうだろうか。

遡って、第1図から第2図に至るまでの手順中、再検討の結果▽6八竜に▲同銀は、以下▽7八角成▲7一飛▽8六歩という手順が一例として挙げられた。▽8六歩で▽6八馬は、▲8九飛▽5七馬▲8一飛成▽4二金寄で、この局面は先の「途中図」に比べると先手が得をしている。▽8六歩の局面は先手大変だろうか?
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2012年03月16日

2012.3.16 先手中飛車練習将棋

開始日時:2012/03/16 22:19:38
棋戦:自由対局室
手合割:平手
先手:-Alias-
後手:tomei_
手数----指手---------消費時間--
1 7六歩(77) ( 0:44/00:00:44)
2 8四歩(83) ( 0:02/00:00:02)
3 5六歩(57) ( 0:01/00:00:45)
4 8五歩(84) ( 0:01/00:00:03)
5 7七角(88) ( 0:01/00:00:46)
6 5四歩(53) ( 0:01/00:00:04)
7 5八飛(28) ( 0:12/00:00:58)
8 4二玉(51) ( 0:13/00:00:17)
9 6八銀(79) ( 0:01/00:00:59)
10 6二銀(71) ( 0:03/00:00:20)
11 4八玉(59) ( 0:02/00:01:01)
12 3四歩(33) ( 0:10/00:00:30)
13 3八玉(48) ( 0:02/00:01:03)
14 3二玉(42) ( 0:01/00:00:31)
*すんなりテーマ1図まで行けば・・・と思っていたら変化されてしまった。が、とめいさん曰く「間違えた」そうである。
15 2八玉(38) ( 0:06/00:01:09)
16 1四歩(13) ( 0:38/00:01:09)
*後手から端を打診するのは現代的には珍しいと言えると思う。後手は穴熊に組みにくくなるだろう。
17 1六歩(17) ( 0:02/00:01:11)
18 5二金(61) ( 0:14/00:01:23)
19 3八銀(39) ( 0:03/00:01:14)
20 5三銀(62) ( 0:03/00:01:26)
21 5九金(69) ( 1:23/00:02:37)
*この手が良くなかった。▲4六歩が自然。ヒラメ(美濃囲いの▲5八金が5九にある形)に拘るなら▲2二角成▽同玉▲7七銀もあったか。ただし先手は大きく手損する(角交換による手損、またその角は一回▲7七角と動いているので)ため、やはり指せない。
22 4四銀(53) ( 0:08/00:01:34)
23 5七銀(68) ( 0:04/00:02:41)
24 4二銀(31) ( 0:04/00:01:38)
25 6六銀(57) ( 0:29/00:03:10)
*当然▲4六銀も考えていたが、後手の左銀がどうやら6四に出てきそうなので、そのときに▽6五銀の筋が怖かった。ただし本譜の▲6六銀も左辺の角銀が重くなる。前の▲5九金左が無ければ、▲4六銀〜▲3六歩〜▲3七銀引と玉を固めて、左金を左辺の守備に配備する形も考えられた(▲6六歩〜▲6七金)。
26 5三銀(42) ( 1:35/00:03:13)
27 4六歩(47) ( 0:14/00:03:24)
28 6四銀(53) ( 0:09/00:03:22)
29 4八金(59) ( 0:35/00:03:59)
30 7四歩(73) ( 0:24/00:03:46)
31 4七金(48) ( 0:02/00:04:01)
*高美濃に組んだが、通常は左金が5八〜4七と動くところを、5九〜4八〜4七としているため一手損である。
32 4二金(41) ( 0:02/00:03:48)
*この手を指さずに速攻を狙う手も考えられる。この金上がりは将来▲2六桂の筋を招く可能性があるので、特に速攻を狙うならば微妙な一手である。
33 3六歩(37) ( 0:03/00:04:04)
34 7三桂(81) ( 0:19/00:04:07)
35 3七桂(29) ( 0:10/00:04:14)
36 9四歩(93) ( 0:05/00:04:12)
37 4五歩(46) ( 0:02/00:04:16)
38 4五銀(44) ( 0:29/00:04:41)
*喫驚した。▲4五歩は当然一本通る筈と思っていた。
39 4五桂(37) ( 0:03/00:04:19)
40 4四歩(43) ( 0:00/00:04:41)
41 4六銀打 ( 1:05/00:05:24)
*こちらも厚く打って踏ん張ろうとする。
42 1五歩(14) ( 6:30/00:11:11)
*局後▽1三角が検討された(11sayuri26の指摘)。対して▲5五歩と行っても▽4五歩▲同銀▽7九角成▲5九飛▽7八馬(▽1三馬)で先手大変だと思う。本譜は長考で端に味付け。とめいさんも自信の無い形勢と判断されていたのだろうか?
43 1五歩(16) ( 0:27/00:05:51)
44 4三金(52) ( 0:44/00:11:55)
45 5五歩(56) ( 0:42/00:06:33)
46 1七歩打 ( 0:13/00:12:08)
*端歩を突き捨ててから金を上がり、また端に垂らしと、手を散らす。消費時間から考えるに先の長考の間に一連の構想を立てられたに違いない。嫌みな手である。▲同香は玉が狭くなるし、▽1六歩▲同香▽2四桂の筋も残る。▲同玉は流石に怖い。ただし、▽1七歩は中央の戦いに関しては直接利いていないので、一手パスとも言える。とはいえ先手も爆弾を抱えていることになり、戦い方を制限される感はある。
47 5四歩(55) ( 0:04/00:06:37)
*というわけで中央を取り込む。
48 4五歩(44) ( 0:03/00:12:11)
49 4五銀(46) ( 0:18/00:06:55)
50 3三桂(21) ( 0:12/00:12:23)
*守りの桂が跳ねてきた。後手としても本意には思えないのだがどうだろうか?
51 4四歩打 ( 1:29/00:08:24)
*斬り合う。
52 4五桂(33) ( 0:09/00:12:32)
53 4三歩成(44) ( 0:02/00:08:26)
54 4三金(42) ( 0:07/00:12:39)
55 4六歩打 ( 2:15/00:10:41)
56 5七歩打 ( 1:04/00:13:43)
57 5九飛(58) ( 0:42/00:11:23)
58 1六桂打 ( 1:40/00:15:23)
*さきの垂れ歩を放置したためこれが飛んできた。
59 1七玉(28) ( 0:02/00:11:25)
60 4四角(22) ( 0:54/00:16:17)
*王手と同時に後手玉の懐が広くなっている。
61 2六歩(27) ( 0:08/00:11:33)
*▲1六玉は、▽2四銀▲2六歩▽1五銀以下迫られて怖いが、今考えるとこちらでも残していたかもしれない。
62 2五銀打 ( 0:49/00:17:06)
*先手玉は雁字搦めだが。
63 4五歩(46) ( 0:43/00:12:16)
*この一手。
64 2六角(44) ( 0:08/00:17:14)
*▽2六銀は▲1六玉@▽1五銀▲2七玉▽2六銀▲2八玉で逃げられる。A▽1五香▲2五玉▽1九香成▲4四歩▽2四香▲1六玉は打ち歩詰め。次に▲2五歩と打てば指し切りになる。
65 2七玉(17) ( 0:02/00:12:18)
66 5九角成(26) ( 0:57/00:18:11)
67 5九角(77) ( 0:48/00:13:06)
*ここでは先手優勢だろうということで見解が一致。
68 2八飛打 ( 0:42/00:18:53)
69 1七玉(27) ( 1:51/00:14:57)
*痛恨の大悪手。▲3七玉しかなかった。次の手を見落としていた。
70 5八歩成(57) ( 0:28/00:19:21)
*激痛。▲同金ならもちろん▽3八飛成と銀を取れる。
71 4四桂打 ( 1:00/00:15:57)
*いわゆる「最後のお願い」。
72 3一玉(32) ( 0:57/00:20:18)
*波乱の伏線になった。▽4四同金▲同歩▽5九とならこの上なく簡明だった。
73 3七角(59) ( 0:17/00:16:14)
74 4九と(58) ( 0:35/00:20:53)
75 2八角(37) ( 0:02/00:16:16)
76 2六金打 ( 1:00/00:21:53)
77 1八玉(17) ( 0:01/00:16:17)
78 2八桂成(16) ( 0:42/00:22:35)
79 2八玉(18) ( 0:01/00:16:18)
80 3九角打 ( 0:49/00:23:24)
81 2九玉(28) ( 0:02/00:16:20)
82 4八と(49) ( 0:20/00:23:44)
*これが詰めろではない。
83 8一飛打 ( 0:07/00:16:27)
*必殺の一手。▽同飛なら勿論▲3二金まで。他の手に対しても全て▲8二飛成として先手勝ち。後手は72手目以降のどこかで▽4四金と桂を外していれば勝てた。
84 投了 ( 0:24/00:24:08)
*綺麗な投了図になった。

先手は序盤21手目の▲5九金左が良くなかった。低く構えても後手の二枚銀の圧力が強く、と言って高美濃に組み替えてみても手損になったので、中途半端だった。▲4六歩が最善と思う。
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2012年03月13日

2012.3.13 先手中飛車の練習将棋

折角先手中飛車を研究しているので、実戦投入ということで練習将棋をしました。

開始日時:2012/03/13 22:32:57
棋戦:観戦自由対局室
手合割:平手
先手:snakeboy
後手:shukyu14
手数----指手---------消費時間--
1 7六歩(77)
2 8四歩(83)
3 5六歩(57) ( 1:30/00:01:30)
4 8五歩(84) ( 0:22/00:00:22)
5 7七角(88) ( 0:03/00:01:33)
6 5四歩(53) ( 0:04/00:00:26)
7 5八飛(28) ( 0:03/00:01:36)
8 6二銀(71) ( 0:02/00:00:28)
9 4八玉(59) ( 0:08/00:01:44)
10 3四歩(33) ( 0:11/00:00:39)
11 6八銀(79) ( 0:04/00:01:48)
12 4二玉(51) ( 0:01/00:00:40)
13 3八玉(48) ( 0:05/00:01:53)
14 5三銀(62) ( 0:02/00:00:42)
15 2八玉(38) ( 0:11/00:02:04)
16 6四銀(53) ( 0:02/00:00:44)
*定跡では▽7七角成▲同銀▽6四銀だった。
17 3八銀(39) ( 1:09/00:03:13)
*角交換が入っていないことを強調するなら▲6六歩と止める手もあったかと思う。消極的なようにも見えるかもしれないが、好機に▲6五歩〜▲5五歩と捌く筋もあるので、そうとも言い切れない。
18 3二玉(42) ( 0:09/00:00:53)
19 5九飛(58) ( 0:43/00:03:56)
20 9四歩(93) ( 0:26/00:01:19)
21 1六歩(17) ( 0:11/00:04:07)
22 5二金(61) ( 0:35/00:01:54)
23 1五歩(16) ( 0:28/00:04:35)
*前手▽5二金右により後手陣には▲2二角成▽同銀▲7一角の隙ができた。但しいざやってみると、先手陣にも▽8八角の隙があるため、どうだろうか。
24 6五銀(64) ( 0:37/00:02:31)
*悪手。この場合は▲2二角成で受かってしまうだけでなく、銀が不安定で攻撃目標になってしまう。ただし、互いの角が直通していない形(例えば後手のゴキゲン中飛車で▽5五歩と位をとっている形)では有力な攻めである。ここでは▽4四歩と止めておいて、次に▽4五銀を見せ、場合によっては居飛穴にしてしまうのが実戦的だったかもしれない。
25 2二角成(77) ( 0:35/00:05:10)
26 2二銀(31) ( 0:05/00:02:36)
27 7七銀(68) ( 0:06/00:05:16)
28 7四銀(65) ( 1:41/00:04:17)
29 7八金(69) ( 0:13/00:05:29)
*▲7七銀、▲7八金と落ち着いている。
30 4四歩(43) ( 0:14/00:04:31)
*これはまずかった。
31 7一角打 ( 0:03/00:05:32)
32 6二飛(82) ( 0:28/00:04:59)
33 6二角成(71) ( 0:30/00:06:02)
34 6二金(52) ( 0:03/00:05:02)
35 8二飛打 ( 0:02/00:06:04)
36 7二角打 ( 0:16/00:05:18)
37 5五歩(56) ( 0:41/00:06:45)
38 5五歩(54) ( 0:34/00:05:52)
39 5五飛(59) ( 0:03/00:06:48)
*▲6六銀などという手もあるかもしれない。
40 6四歩(63) ( 0:12/00:06:04)
41 7二飛成(82) ( 1:15/00:08:03)
42 7二金(62) ( 0:25/00:06:29)
43 5四角打 ( 0:02/00:08:05)
*さすがに投了せざるを得ない。
44 投了 ( 0:10/00:06:39)

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