2013年03月23日

テスト その2



フラ盤のコメント表示と分岐のテストです。
以前とめいさんがアップされた「▲超速3七銀 対 △ゴキゲン中飛車」の講座が今回のテストに調度良い題材だったので。勝手ながら使用させて頂きました。
byとるの
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2011年12月16日

2011.12.16(金)の検討の後半

2011.12.16(金)の検討の後半において
〜 ▲7八金型における角交換の筋の是非 〜
記:tdgqr730 2011.12.18

 16日のあじゃ盤(対抗形)にて、ゴキゲン中飛車のとめい流超速対策の検討が行われました。その検討が一段落したところで、sakuraebi3さん(以下ebiさん)からゴキゲンにおける別の筋についての質問がありました。本稿はその際の検討の記録です。

  〜 【課題局面】までの手順 〜
▲7六歩 △3四歩 ▲2六歩 △5四歩 ▲2五歩 △5二飛
▲7八金※1 △6二玉 ▲2四歩 △同 歩 ▲同 飛 △8八角成
▲同 銀 △2二飛※2 【課題局面】

  ※1 通常の対振り飛車では7八に玉が来るのが常識だが、この手は将来の角交換に備え、2筋突破を目指した手。
  ※2 角交換して飛車をぶつけるのが用意の受け。▲7八金がなければ、ここで△3三角の筋がある。

課題局面.jpg


 ebiさんからの質問は、居飛車が2筋を突破しようとしてきた時に、課題局面のように角交換して飛車をぶつける筋があるが、この後の進行はどうなるかというものでした。【課題局面】から【第1図】のように居飛車が強引に攻め込んできたとき、振り飛車がどう受けるかが焦点になります。

  〜 【課題局面】からの指し手 〜
▲2三歩 △1二飛 ▲2二角 【第1図】

01.jpg

 結論を先に言うと、この▲2二角はやや強引で振り飛車がしっかり応接できると、後手が良くなります。
▲2二角では▲2八飛と引いて穏やかに指すのが本手で、以下△3二金から後手は機をみて△2二歩と合わせてからの飛車交換を目標にします。

 【第1図】から後手は△3五角と打ちます。

〜 【第1図】からの指し手 〜
△3五角 【第2図】

02.jpg

 △3五角に対する居飛車の指し方は、▲2八飛(本筋)と▲3四飛の2通りがあります。それぞれ順に後手がどのように指し進めて行くのか見てみましょう。なお、以下の手順はPSPの「最強東大将棋ポータブル」に入っている定跡講座(所司和晴プロ編集)を元にしています。

 
A.△3五角に対して▲2八飛

   〜  【第2図】からの指し手 〜
▲2八飛 △5七角成 ▲1一角成 △同 飛 ▲2二歩成 △2七歩
▲同 飛 △2六歩 ▲同 飛 △4四角 【第3図】

03.jpg

 ▲2八飛に対しては△5七角成としておきます。居飛車は▲1一角成から攻め込み、▲2二歩成で2筋突破&飛車捕獲を達成しますが、その瞬間△2七歩から飛車を吊り上げて△4四角が用意の反撃です。

  〜  【第3図】からの指し手 〜
▲1一と △2六角 ▲5八歩※1 △4七馬 ▲3八銀 △1四馬 ▲2一と △4二銀 【第4図】
 ※1 ここで▲2一とを急ぐと、△4四角が次の△8八角成!を狙って絶好となる。

04.jpg

 先手は勢い▲1一とから飛車を取り合いますが、第4図まで進んでみると駒割は▲桂香vs△角の二枚替えで、後手は馬が手厚いため、振り飛車側が十分であるといえます。

B. 3五角に対して▲3四飛

  〜  【第2図】からの指し手 〜
▲3四飛 △2二銀 ▲同歩成※1 △同 飛 ▲3五飛 △2九飛成 【第5図】
 ※1 ▲3五飛と銀ではなく角を取るのは、△2三銀と歩を払っておけば先手はまとめにくい形。

05.jpg

 ▲3四飛と横歩を取り、角取りと▲3一角成を見合いにしてきた場合は、△2二銀と角を取っておくのが冷静です。
以下、△2九飛成まで進めば、銀桂交換の駒損ながら飛車を捌いている後手が有利です。


 なお、補足として初手から課題局面までの手順の中で、△6二玉の代わりに△5五歩とする指し方があります。
以下△5四飛と浮き飛車に構えて指す構想ですが、その途中で居飛車が▲3四飛と横歩を取る変化があります。

  〜 初手からの指し手 〜
▲7六歩 △3四歩 ▲2六歩 △5四歩 ▲2五歩 △5二飛
▲7八金 △5五歩 ▲2四歩 △同 歩 ▲同 飛 △3二金
▲3四飛 【第6図】

06.jpg

 ▲3四飛は一歩得しながら飛車の横利きで△5四飛を妨害する狙い。しかし、この手には振り飛車からの”嫌がらせ”があります。

  〜  【第6図】からの指し手 〜
△3三角 ▲3六飛 △4四角 【第7図】

07.jpg

 ▲3四飛には△3三角として、▲2四飛と戻るのを防ぎます。続いて▲3六飛と引けば△4四角と出て▲2六飛を防ぎ、先手は2筋に飛車が戻れず、駒組みが不自由になります。


 以上が検討の記録です。居飛車が▲2四歩と飛車先の突破を図ってきた際は、本稿で述べたように△8八角成り〜△2二飛とぶつけるのが定形の受けとなります。この筋はゴキゲン中飛車だけでなく、早石田や他の角交換振り飛車にも応用できるので、現代の振り飛車党としては必修の手順でしょう。
(終)

※ 参考に、上記の講座を柿木棋譜ファイル(Ki2)形式で記述した棋譜を以下せておきます。
コピペして棋譜管理ソフトに貼り付けて並べてみて下さい。

開始日時:2011/12/17 01:06:30
先手:7八金型
後手:ゴキゲン中飛車
*(2011/12/17(金))
*ゴキゲン中飛車のとめい流の検討が一段落したところで、ebiさんからゴキゲンにおける別の筋の質問がありました。
*
*以下の手順は「PSP東大将棋デラックス」の定跡講座を参照して作成したものです。
▲7六歩 △3四歩 ▲2六歩 △5四歩 ▲2五歩 △5二飛
▲7八金
*角交換になったときに8八銀にヒモをつけ、▲2四歩から2筋交換を狙う対策。
△6二玉 ▲2四歩 △同 歩 ▲同 飛
*一見2筋を突破されたかにみえるが・・・。
△8八角成 ▲同 銀 △2二飛
*角交換して飛車をぶつけるのが用意の受け。
*
*ebiさんから指摘があった局面で、この筋は早石田や他の角交換振り飛車にも応用が利くので、ここでまとめておきます。
&課題局面
▲2三歩 △1二飛 ▲2二角
*強引な攻め筋だが、定跡通りの進行。
△3五角 ▲2八飛 △5七角成 ▲1一角成 △同 飛 ▲2二歩成
△2七歩
*反撃の第一歩。
▲同 飛 △2六歩 ▲同 飛 △4四角
*狙いの一手。
▲1一と △2六角 ▲5八歩
*ここで▲2一とを急ぐのは△4四角が△8八角成を見て大きい一手となる。
△4七馬 ▲3八銀 △1四馬 ▲2一と △4二銀
*馬が手厚く、後手十分。

変化:31手
▲2一と △4四角
*次に△8八角成を狙う。
▲6六香 △4二銀
*後手有利。

変化:19手
▲3四飛
*居飛車にとってやや損な手。
△2二銀 ▲3五飛 △2三銀
*先手はまとめにくい形。

変化:21手
▲同歩成 △同 飛 ▲3五飛 △2九飛成
*飛車がさばけて後手十分。

変化:17手
▲2八飛
*本手。
△3二金
*△7二玉の「やってこい」もある。
▲2二角
*それでも強攻するなら。
△3三角 ▲同角成 △同 桂 ▲2二角 △2五歩
*これで受かる。

変化:19手
▲7七銀 △2二歩 ▲同歩成 △同 飛
変化:8手
△5五歩 ▲2四歩 △同 歩 ▲同 飛 △3二金 ▲3四飛
*検討中、このように横歩を取る筋が示されました。しかしこれは・・・
△3三角
*▲2四飛を邪魔する。
▲3六飛 △4四角
*▲2六飛を邪魔する。先手は2筋に飛車を戻せないため、駒組みが不自由になる。
*
*ただし、居飛車が後手のときは、▲3四飛 △3三角 ▲3六飛・・・のように繰り返して千日手を誘うことも可能か。
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2011年12月13日

2011.12.13 ゴキゲン超速対策〜とめい流〜

僭越ながら、さゆりさんが例会でそう呼んで下さったのでとりあえず私の名前を冠した命名にしてしまいました。そのうち改名してましな名前にできればと思います。
 どこからはじめるべきか迷うのですが、基本的なところはたぶん別にまとめていくことになると思うので今回はとめい流の変化に限って説明していきます。
第1図.gif

第1図は基本的な超速の図ですがここからとめい流の出発点となります。
第1図からの指し手
△3二金 ▲3七銀 △4四歩!!(第2図)
第2図.gif

これがとめい流基本図になります。ここから後手は
 1.単に銀を4六に出る
 2.3筋の突き捨てを入れてから銀を上がる

1.の場合は次に▲5五銀と一歩かすめ取るのが狙いです。
以下△4五歩!!! ▲同銀 △4三金(第4図)
と銀を捕獲しに行くのが後手の反撃手段で乱戦となります。→次回以降検討課題
第4図.gif

2.の場合は△同歩と取ると
▲4六銀 △3六歩 ▲3八金(第5図)
で次に▲2六飛から3六の歩を取りに行くのと▲5五銀と歩をかすめ取る筋が両方受かりませんが、
第5図.gif

△4三金 ▲3四歩 △同金 と力強く受けておけば問題ないというのが後手の主張で、▲4六銀には△4五歩(第6図)を用意しています。
第6図.gif
同じようでも金の代わりに形よく銀で受けると▲3五歩(参考図)と打たれて次に▲3四歩が角当たりで先手の攻めが速いため後手失敗となります。金ならば△4四金とスライドしておいて逆に後手優勢となるのです。
参考図.gif

今回の例会では竜王さんにAの変化で
▲3五歩 △4三金 ▲2六銀(第7図) として、次に▲3八飛からの角頭攻めを指摘されその変化を研究しました。
第7図.gif

はっきりとした結論にまでは至りませんでしたが、
第7図から
△5六歩 ▲同歩 △同飛 ▲3四歩 △同金 ▲3五歩 △4五金 ▲3四歩 △4二角 ▲5七歩 △7六飛 ▲3七桂 △6四角(第8図)
第8図.gif
が一例で振り飛車は大駒がのびのび使えるのに対し、居飛車は棒銀が立ち往生している感が否めず、振り飛車が良くなりそうという見解となりました。

しかし−−−
とめい流の骨子は金を繰り出して超速銀に対応することです。そこで、相手の金上がりを見て▲5八金(第9図=省略)から穴熊にシフトするという居飛車の対抗策をさゆりさんが提唱しました。超速のもともとの狙いは、早めの金上がり(振り飛車が堅くならない)や角道の二重封鎖(4四銀型など。角の働きが弱いので組みやすい。)を見ての穴熊を含みにして、ゴキゲンの駒組みを制約するのが狙いです。なので、金上がりを見たら穴熊にシフトするというのはある意味自然な発想といえるのですが、まったくの盲点でした。
漠然とした局面なので具体的な指し手を上げるのは難しいのですが、穴熊に組まれるとゴキゲン苦しいというのは少し指してみた感じでの感想で、その前に動く手を模索しなければならないという結論に至りました。
 穴熊の変化は優秀で例会でもこれでやはりダメなのかという空気も漂いましたが、対策の生みの親のさゆり氏のさらなる対策は、3二金型から4二金型に変えるというものでした。これは先手が穴熊にするならば、後手も△5三金〜△6四歩〜△6三金と高美濃に組み換えて堅さを得るというものでした。構想がすごいなあと感服しきりでした。ただ私見では先手は四枚穴熊にできそうだというのが気になるところです。
私としては▲3六歩が明らかにアンバランスな一着なので、これを咎める手があるのではないかと信じています。

ということで今回の例会でのとめい流総括は
 1.従来型(△3二銀からの△4四歩)では通用した3五歩突き捨てからの攻めは後手もやれる。
 2.はたして金で銀を捕獲したときに本当に後手が良くなるのか(課題)
 3.穴熊にシフトされた際の対応(課題)

となっております。長文すみませんでした。
分岐付き棋譜ファイルはまた今度ということでお願いします。

補記(2012.3.19 11sayuri26):
この前R対局で1図から▽3二金▲3七銀に▽5六歩という手を指されました。咄嗟の対応で形勢を良くできませんでしたが、この変化も気になるところですね。
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